東に進むにつれて、桜の開花率が高くなるなぁ..と思いながら、午後から都内へ。
都庁の横の公園は、もう十分お花見できそうなくらいの開きぶりです。
帰ったら、うちの裏の桜も開いてるかもねぇ。
日が落ちるとちょっと冷えて、さすがにコート羽織りましたが、日中は暑いくらいで。春だ〜。
浮かれていたら、印刷会社の担当から電話。
「東京にいるんやって?」
「うん」
「僕も今東京。会う?」
「なんで、わざわざ東京で会わないかんの? どっちみち週末に会うやん」
「それもそうやね」
東京でしか会えない人と会いたいもんです。
と言いつつ、関西でいくらでも会える麻紀さんのライブへ。
念願かなって、やっと「NARU」のライブに行けました。
今日は、
ピアノの井上ゆかりさんと、
フルートの井上信平さんとのトリオ。
オープニングで、井上デュオ(夫婦でも親類でもない同姓の他人です)が、いきなりの「追憶」。
いか〜〜ん。「追憶」はいか〜〜ん。
1小節鳴っただけで、カツンとスイッチ入ってしまう曲は何曲かありますが、「追憶」はその筆頭。
泣く..。泣いちゃいますよ、私。でも、しょっぱなから泣きたくないよぉ〜〜。
なんとか持ちこたえましたが、信平さんのフルートがこれまた胸の奥をぷるぷるさせてくれて、ホントに「やられ」ました。
曲後半、やや軽めのアレンジにして下さったので、曲が終わる頃にはスッキリ落ち着いた気分にはなってましたが。
ゆかりさんのピアノは、一見クール、実はとってもお茶目で、聞き惚れつつ見とれつつな演奏。「省エネバンド」と笑わせながら、フルートだけじゃなくパーカッションからピアノまでこなしてしまった信平さんは、気配りしつつ我が儘通してしまう人で、さすがは老舗NARUのレギュラー。
こんなトリオを関西に呼べたらいいなぁ..。でも、なかなか...。
肝心の麻紀さんは、1曲目がちょっと不安定だったけど、すぐに調子を取り戻して、つか、いつも以上に声も伸びてたし、ハートの伝わる歌になってました。
NARUの常連さんの中で「藤村麻紀の日だから」と来てくれている人も多くて、「お姉さんですか?」なんて間違えられるほど気が気じゃない私は、ちょっと安心しました。
にしても、首都圏はいいよねぇ。平日でもあれだけ人を寄せられる底辺の広さを目の当たりにすると、地方の片隅で必死になってる自分が「小さい!」って思えてしまって、ちょっぴりうなだれそになったです。
ま、中央は中央、地方は地方。ローカルなりの面白さを出していけばいいとは思うんですが、ミュージシャンの厚さも羨ましい。
ん〜〜〜、ん〜〜〜〜〜〜〜。
悩める春の宵でありました。