2007.03.25 Sunday
カルメン
今日は、連れ合いのお誕生日で、軽くランチした後、無理矢理プレゼントした「伊丹市民オペラ」の「カルメン」を観に行きました。
演奏の伊丹シティフィルでトランペット吹いてるO川がうちのスタッフだということもあって、本番が近づくほどに仕事を終えて練習場に直行しては、翌日「もう、大変ですよぉ。合唱と全然合わない」と嘆いていた経緯を聞かされてきただけに、作品観ながら「ああ、ここで苦労したんだろな」とわかるシーンをいくつか見つけてみたり。 伊丹市民オペラは、市民が1年がかりで作り上げる市民による市民のためのオペラで、今年で21回目を数えます。 音大の生徒や一般の小・中学生、社会人、主婦も交えたアマ合唱団は、お世辞にも「上手い」とは言えないんですが、おそらく家族や知人の多い客席もほどよく温まって、日曜の午後に楽しむには、ちょうどいい頃合。 プロのソリストとの差があまりにもはっきりしてしまうのも御愛嬌と見れば、それなりに楽しめます。 カルメン役の並河寿美さんは、昨年の佐渡オペラで蝶々夫人を演じた人でもあって、昨年の夏、一途な恋の果て自害した可憐な蝶々さんが、年が明けたら、男を翻弄する悪女になってしまっていて、たまたま受けた仕事の順とは言え、かなり愉快でした。 「それにしても、古今東西、男とは愚かなものよねぇ」帰りの電車で連れ合いに言うと「いやぁ、男も女もそう変わらんと思うけどねぇ」 はてさて、男に振り回される女、女に翻弄される男。どちらが多いんでしょうね。 私は、振り回されるわけでも翻弄するわけでもなく、互いに質を高めあえるような相手があれば、これからだっていい恋をしたいなと思ってはいるんですが、殿方、やはり女性は若い人の方がよろしいようで。 良寛様と貞心尼様のような、静かに向かい合いながら、激情のままにぶつけるのではなく、「浄めて歌に詠み込んだ」相聞歌が残せるような、そんな恋。 ん〜〜〜〜、ムリか。ふはは。 んま、連れ合いと互いに、快適な距離を保ちつつ、日常を楽しく過ごします。 |