百歩の道も一歩から
カルメン
今日は、連れ合いのお誕生日で、軽くランチした後、無理矢理プレゼントした「伊丹市民オペラ」の「カルメン」を観に行きました。
演奏の伊丹シティフィルでトランペット吹いてるO川がうちのスタッフだということもあって、本番が近づくほどに仕事を終えて練習場に直行しては、翌日「もう、大変ですよぉ。合唱と全然合わない」と嘆いていた経緯を聞かされてきただけに、作品観ながら「ああ、ここで苦労したんだろな」とわかるシーンをいくつか見つけてみたり。
伊丹市民オペラは、市民が1年がかりで作り上げる市民による市民のためのオペラで、今年で21回目を数えます。
音大の生徒や一般の小・中学生、社会人、主婦も交えたアマ合唱団は、お世辞にも「上手い」とは言えないんですが、おそらく家族や知人の多い客席もほどよく温まって、日曜の午後に楽しむには、ちょうどいい頃合。
プロのソリストとの差があまりにもはっきりしてしまうのも御愛嬌と見れば、それなりに楽しめます。
カルメン役の並河寿美さんは、昨年の佐渡オペラで蝶々夫人を演じた人でもあって、昨年の夏、一途な恋の果て自害した可憐な蝶々さんが、年が明けたら、男を翻弄する悪女になってしまっていて、たまたま受けた仕事の順とは言え、かなり愉快でした。
「それにしても、古今東西、男とは愚かなものよねぇ」帰りの電車で連れ合いに言うと「いやぁ、男も女もそう変わらんと思うけどねぇ」
はてさて、男に振り回される女、女に翻弄される男。どちらが多いんでしょうね。

私は、振り回されるわけでも翻弄するわけでもなく、互いに質を高めあえるような相手があれば、これからだっていい恋をしたいなと思ってはいるんですが、殿方、やはり女性は若い人の方がよろしいようで。

良寛様と貞心尼様のような、静かに向かい合いながら、激情のままにぶつけるのではなく、「浄めて歌に詠み込んだ」相聞歌が残せるような、そんな恋。
ん〜〜〜〜、ムリか。ふはは。

んま、連れ合いと互いに、快適な距離を保ちつつ、日常を楽しく過ごします。

| 正木京子 | anniversary | 23:59 | comments(0) | - |
別れと出会いの季節
今日は、一日家での〜〜〜〜んびりする予定だったのに、隆司から出社司令が出て、チラシとチケットのデータ修正手伝わされました。
土日も返上して働いている彼の仕事に「イヤ」とも言えず、2時間ほど手伝って、お昼になったのでいつものパスタ屋さんへ。

仕事手伝ったから驕ってくれるのかと思ったら、しっかり領収書切ってもらってるし。
最近、「会議費」多過ぎない?

その領収書を受け取る時に、「私、今月いっぱいで辞めるんです」と、デザート担当のOちゃん。
実家の淡路島に帰るそうで、この店に来てもう2年ほどになるかなぁ..とっても仲良しだったのに、寂しくなります。

隆司が校正持って芸文センターに走って間もなく、同じく芸文センターのN課長から電話。
「ちょっとお伺いしたいんですが」
「あら? 今、隆司がそちらに行ってますから、彼で足りることなら....」
「いえ、とにかく行きます」

ほどなく、N課長と担当のTさんが揃って見えて、なにごとかと思えば、
「僕は4月から転勤で西宮を離れます。Tは3月末で退職しますんで、ご挨拶に伺いました」
Tさんは、昨年9月からチケット担当になられて、前任者のGさんがかなりの優遇をして下さっていたものだから、私との間で何度か行き違いがあって、最近やっと慣れたところだったのに。
そして、N課長は、開館半年前の「さど回り(佐渡さんが、各所を回って開催された市民との交流やバンドクリニック)」の企画から取材まで一緒に回った間柄で、時には揉めつつ、時にはお互いに励ましつつ、本当にお世話になった方。
なんだか、今日は3人も異動やお別れの話を聞かされて、しんみりしてしまいました。

7年間うちで働いてくれたNの退職も今月末ということになってます。
実のところは、いまだに辞めることを迷っている様子。
もうそろそろ背中を押してやらんとと思っている時だったので、「長い間お世話になりましたが...」と1月に切り出した時に、「慰留はしないよ」と言い切ってしまったので、彼も引っ込みがつかなくなった結果、3月末までと決めて頑張ってくれました。
一番しんどいときを一緒に乗り越えて、「僕はずっと社長と一緒に仕事していきます」と言っていた彼が辞めるに至ったのは、やはり経済的事情からですが、未だに職探しもしていない様子で、ほんとに辞める気あるんかいな?

Oが奈良に引っ越して、通勤に片道2時間近くかかるため、あまり遅くまで仕事させられなくなったのに、逆に仕事は増える一方で、制作の手が足りなくなり、募集かけたらやっと、ほどよい人が見つかり、来月から入社。
年柄年中、楽屋裏みたいに騒々しいうちの会社に馴染んでくれるといいんですが。

なんだか、出船入船のあわただしい春が幕を開けました。

| 正木京子 | feel | 23:58 | comments(0) | - |
珍友
親友と言うにはあまりにも奇異な関係の「おち」と久しぶりに三宮でランチ。
もともと、うちの会社とおちの会社を行ったり来たりして面倒みてくれている経理のDと隆司が、SEO対策のためにおちと会うという話だったのが、隆司はさかんに「おかんも行こうや」と誘って来るので、半ばしぶしぶ腰を上げたわけだったんですが...。

おちも独立開業して1年、様々な山河があったようだけど、過去にキャッチセールスで大儲けして家を建ててしまったような商売の才覚はあるので、私なんかよりはるかに先を見通して、できることできないことを振り分けてる。
「新しい商品が欲しいのよ」
それは、私も同じ。
現在の事業を継続しながら、むしろ連携させつつ、しかし、全くジャンルの違う商品開拓。これをしないと、うちの会社もおちの会社もそう長くもたないという思いだけは一致してる。

「こんな商品があるんやけど、私らの得意技やんなぁ。でも、全国で3社くらいしかやってないんよ」とおち。
「なぜ、やってるとこが少ないんやろ」
「結局、薄利多売なん違うかな。手間もかかりそうやし」とD。

その商品を眺めているうちに、突然私の頭の中に100ワットの電球ピカ〜〜〜ッ!ひらめき
今朝見たTVの1シーンがフラッシュバックして来ました。
「ねえねえ、こんなんどうやろ?」概略話し終えると、Dが「それ、イケる!」
「おもしろいわ。人に喜ばれて、自分も喜べて、夢があって、ええわ。やろ!」

そんなに簡単に決めてよかったんかなぁ??
と、思いつつも、「僕は、おかあさんとおちさんが一緒に仕事したら絶対成功すると思うねん」と常々言う隆司も「では、早速、企画会議をやりましょう」
今月末に早速、おちの事務所で委員会を開くことに。
プロジェクト名「ポップコーン」
うまくはじけさせたいね。

 地震に分かつ道また一つ春動く  京子

そして、心療内科、精神科の患者としては大先輩のおちからの言葉は友として説得力ありました。
「調子のいい時ほど、気をつけなあかんよ。次に来る衝撃は、調子の悪い時より大きいからね」
ありがとね。やっぱり、おちとはお墓に入るまで珍友でいるんでしょねぇ。
| 正木京子 | feel | 20:40 | comments(0) | - |
え〜〜〜
極々私的伝達。

今朝メール予定の件。半日遅れになる模様。
昨夜、裕明が作ったキムチ鍋食べてお風呂入ったら、そっこ〜寝ました。

そして本日は、午前カウンセリング、午後皮膚科のメディカルツアーデー。
うん! 待ち時間だけはたっぷりある。
| 正木京子 | feel | 08:42 | comments(0) | - |
今夜の夕食
ここのところ、外食が続いたり、連れ合いや裕明が調理してくれたりと、ひさびさに自分でお料理しました。
故・向田邦子さんの「ままや」のような小料理屋を開きたいと願っていた頃もあった私は、料理大好き、器も大好きで、クッキングはストレス解消になっていたのですが、夫と二人っきりになったあたりから、連れ合いと交替で料理するようになり、裕明が出戻って来たら三人で交替になって、ほとんど出番なしになりつつありました。

今日は、茄子を食べたくなり、さてどう料理するか...と、考えながらスーパーで買い物し、結局、しめじと家にあった菜の花、トマトのザク切り、にんじんと共に、白ワインで煮込んでみました。
もちろん、茄子は一番最初にサラダオイルで素揚げにして、油を切っておき、一番最後に菜の花と一緒に鍋に入れる。これ大事。
砂糖の代わりに、先日いただいた蜂蜜をほんの少し加えただけで、トマトが主張し過ぎる酸味と仲良くなって、他の素材とも上手にコミュニケーションしてくれて、なかなかの逸品に。

鰤の照焼きを添えて、もち麦を加えたご飯はお代り自由。
ハイ、できあがり。


自分で作ったお料理を「おいしいねぇ〜〜。絶品だねぇ〜〜」と言いながら食べられる私って、幸せ。というより、めでたい?

| 正木京子 | food | 22:50 | comments(3) | - |
冴え返る
せっかく桃が満開となり、桜の枝も赤味を増して来たのに、今週に入ってまた寒くなってしまいました。
朝、水撒きをしていたら、お隣の御主人が
「寒の戻りやなぁ」
「やっぱりお水取りが済むまではねぇ」
「そうやなぁ。それが過ぎたら桜やな」
って、関西人定型文のような会話。

そしてその夜、事件は起こりました。
仕事を終えて家に辿り着き、ホットカーペットのスイッチを押したら...
「つかない!」
ホットカーペットさん、御陀仏さんになっちゃいました。
震災であちこち弛んだ家の床はと〜〜〜っても冷たく、エアコンで暖房しても、
暖気は上へ行きますから、足腰がしんしん冷えます。
私は、夜間はホットカーペットを足元側だけ温めて、その上に低反発マットを敷いて寝てるんですが、エアコンつけっぱで寝るわけにもゆかず、泣く泣く暖房なしで寝るハメに。
朝起きたら、平熱35.8度&低血圧の私は、冬眠から醒めたカエルのごとく、身体が全然動かない。
午前中いっぱい、お風呂に入ってずっとあったまり、ようやく午後から出勤しました。
夜間に冷えた膝は、久しぶりに半月板の古傷が痛む痛む。

「何がなんでも今日はホットカーペット買わねば」
ところが、こんな日に限って連れ合いが「今日は遅くなるわ。すまん」
帰りにジョーシンoutletに寄って、7面切り替え、省エネモ−ド有で
25000エンが12500エンになってるのを値段と毛並みの良さに引かれてゲット。

ところが、自転車に乗るサイズではなかったので、家に帰って車に乗り換え、
再度引き取りに。
車に乗って気付いたんですが、左右確認しようと首を動かすと、すごい目眩。
「怖いよぉ〜〜、怖いよぉ〜〜」とゆるゆる走って、なんとか持ち帰り、
壊れた方のカーペットを片付け、掃除して、新しいカーペットを敷いてスイッチオン。


コイツがその新しいホットカーペットでございます。


この後、連れ合いが帰ってくるまでこの上でくたばってました。

最近、つくづく非力になったと情けなく。
体力づくりしようと歩けばヘロヘロになるし。
アクアエクササイズとかだったら、大丈夫かなぁ...。
なんか、いい体力づくり法ないでしょうかねぇ。
| 正木京子 | feel | 17:04 | comments(0) | - |
ごちそうさまでした

今日の朝食。


ヨーロッパの民話に出て来そうなポットに入った蜂蜜と、ご主人がお庭で摘まれたブルーベリーを奥様がジャムにされた、世界に一つしかないお手製ジャム。先日、御見舞を差し上げたら、快気祝にと送ってくださいました。
特に、ジャムは1年分の貴重な食料の中から分けていただいたそうで、そんなに大切なものを頂いてしまっていいのかしらと、有難いやら畏れ多いやら。

でも、蜂蜜大好き、ジャム大好きな私は、今朝早速、コーヒーとミルクを添えて、トーストに蜂蜜をすべらせ、ヨーグルトにジャムをトッピングしていただきました。
美味しかったぁ〜〜。
私自身も健康な完全体にはまだまだ日がかかりそうですが、手書きのラベルを纏ったジャムの壜に、手間暇の分だけの愛がブルーベリーの間に詰められているようで、とても清々しく、和んだ朝になりました。

今日の、ちょっと大きな仕事がいい方向に進み始めたのも、朝いただいた元気のおかげかな?
| 正木京子 | food | 22:12 | comments(2) | - |
小手鞠

先日、ふらりと寄ったお花屋さんで買った小手鞠です


花言葉は私にふさわしく「優雅・品位」←ツッコミ無用!
まだ身の丈20cmほどの小さな小さな木ですが、頑張って世話するから大きくなってね。仲良くしようね。と、声かけながら水やりしてます。

昨夜は、思わぬ人から電話。
「別に用事ないねんけど、どうしてるかなと思って」
この「別に用事ないねんけど」電話くれるのって嬉しいね。

そして、今日はなでしこ句会に母の従兄弟がデビュー。
母の従兄弟と言っても年齢は私と8つ違いで、私が小・中の頃は京大在学中だったので、よく勉強見てもらったり、「これ読んどき」と大江健三郎や安部公房を勧めてくれたお兄ちゃん。(しかし志望校を片っ端から落ちたのは、やはりお兄ちゃんの教え方が悪かったに違いない)

今日の句会で、先生に大ウケしたのは

 暴落し春眠破る株相場  安次

「ホンマにこの2・3日は寝られへんかったで」
金持ちには金持ちの悩みがあるのねん。

句会後、またもや時間外診察。
「今朝、5時半に起きて、30分ほど散歩したんです」
「ほう、それはいいわ」
「ところが、帰って来て、またカタンと寝てしまって、目が覚めたら8時前」
「ん〜〜〜〜。その様子では、まだあかんなあ。朝の散歩はまだ早いわ」
「いったん起きたらちゃんと起き続けられるようにならないとダメってことですかね」
「とにかく寝て。まだまだ眠りのリズムがちゃんとついてないわ。
 今が、一番大事よ。今『こんなくらい』と思って無理したら、次は一歩も外に出られなくなるからね。ゆっくりゆっくりよ」
「と言いながら、仕事を頼むわけやけど、このくらいのことはした方がいいから」
ゆっくり休みつつ、リハビリ程度に仕事せいということですね。

はい。のんびり行きます。

明日は雛祭。
くみちゃんと一緒に祝うことにして、隆司宅で過ごします。
| 正木京子 | flower | 20:05 | comments(0) | - |
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