2007.09.29 Saturday
亡者からの電話
ミクの方にはガイシュツですが、昨夜、TVで『花田少年史』を観てるところに電話。
着信の名前を見て、息が止まりそうになりました。 7月に亡くなった、Corner Pocketのマスターからです。 見ていた映画が映画だけに、これもタイミングが良過ぎて、一瞬混乱。 すぐに、か〜ちゃん(マスターの奥様)がマスターの携帯を使ってかけて来られたのだと想像がつきましたけれど、それでも繋いだ電話の向こうから「もしもしぃ」と、マスターの声が聞こえて来るような気がして、おそるおそる「ハイ」と答えると、「びっくりさせたでしょう? ごめんね」と、か〜ちゃんの声。 「ミュージシャンの電話番号は、全部マスターの携帯に入ってるから、ずっと使い続けてるのよ。その度にみなさんびっくりされて、ほんとにごめんね」 「いえいえ、びっくりはしたけど、でも、なんかうれしいわ」 もうかけることもない、かかってくることもないだろうと思っていた電話番号。 マスターが亡くなったからと言って、消去するには忍びなく、電話帳のサ行をスクロールする時に出て来るマスターの名前を見るたびに、最後の最期に大きな贈り物をくれたマスターのことを想えるので、そのままにしてあります。 「これからも用がある時は、この電話からかけるから」 「ええ、ぜひぜひそうしてください」 マスターと、ずっと繋がっていられるんだという小さな喜びで幸せな気分になれた夜でした。 もうひとり、亡くなって何年も経って、その間に機種変更を年数の数だけしているのに、ずっと消さずにおいているお名前があります。 T先生。 「一緒に大きくなろうな」と、同じ年に法人化された塾の経営者。 タ行をスクロールして、その名前を見るたびに「先生、私、がんばってるよ」と報告しています。 でも、もうアドレス帳をスクロールして偲ぶだけの人をこれ以上は欲しくないですね。 皆さん、私より先に逝っちゃダメですよ〜! ところで、か〜ちゃんからの電話の用件は、「先日のライブの時に麻紀ちゃん、マイクを忘れてないかしら?」でした。 麻紀さんの電話番号は判らなかったので、私にかけて来られたようで。 すぐに麻紀さんに連絡してみたら「あ〜! ありましたか! 探してたんですよ。Corner Pocketはノーチェックでした。ありがとう!」って....。 麻紀姐さん、ボーカリストがマイク忘れてどうすんの? |