百歩の道も一歩から
な〜る#115(2004.7.26)掲載 外からは見えない、筋金入りの人
建物の骨である「鉄筋」を組んでいるのが鉄筋工の人。図面から10mmから25mmまでの太さの鉄筋の種類と数を拾い出し、業者に発注をすることも鉄筋工の仕事。これだけの大工事になると、資材置場にも限度があるので、期間を区切って、発注→納品→工事の繰り返し。鉄筋が組み上がると、「配筋検査」に合格してようやくコンクリートを流し込むことになります。現場では図面通りにならないこともあり、そんな時にモノを言うのが永年の経験とカン。

鉄筋工18年の貴島秀明さん(35)は、「夏場は暑くて暑くて、作業効率が落ちます」と汗をぬぐいます。1日4回シャツを着替えるほど多量の汗をかくので、現場ではウォータージャグや水筒のお茶でしっかり水分補給。手洗いしたシャツが2時間もあればカラカラに乾くほどの暑さの中では、ケガや事故の安全管理とともに、熱中症予防の健康管理も大切です。「家でホッとして飲むビールの味は格別」と笑う貴島さん。
昨年4月から現場に入った躯体工事は、9月末までの予定だそうで、この現場もあと2ヶ月ほど。完成しても、鉄筋工の仕事は外からは見えない地味な作業ですが、建造物の中心を支える仕事が順調に進んで、祝杯を上げられる日も間近ですね。

開館に向けてのソフト先行事業
阪神文化ネットワーク事業 ひとり芝居「心中天網島」
近松門左衛門の最高傑作「心中天網島」を女性義太夫と関西出身の女優・城谷小夜子らの女性演者だけによる新しい“古典”の世界をお楽しみ下さい。
2004年9月18日(土)14:00 西宮市プレラホール 3,000円
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 08:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
な〜る#113 (2004.6.28)掲載 家族見学会
6月19日(土)、芸術文化センターの建設現場で働く人たちの家族を対象に、現場見学会が開かれました。参加した子供たちも興味しんしんの様子。安全注意を受けた後、ヘルメットを被って現場へ。
「うわーすごいなあ!」縦横に組まれた足場や天を突くようなクレーンを見て、驚きの喚声が。ちょっと自慢気なお父さんたちに案内されながら、大きく開けた場所に。現在は朝礼に使われていますが、完成後は大ホールの客席となります。ホールの音響模型の中で使われる人形にペンで顔を書き込んだり、工事で使われるレンガに名前を書くイベントなども行われました。
参加の家族から、いろんな感想が聞けました。小さい子供のお父さんは、「朝早く夜遅い」仕事なので、自分が毎日頑張っている現場を実際に見せることができるのは、とても嬉しいとのこと。印象に残ったのは、ジャズダンスを習っているという5歳の男の子。
いつかお父さんが建てた芸術文化センターの舞台で踊ることが夢だとか。めったに接する機会のない「昼間のパパ」の姿にふれて、子供たちはとても楽しそうでした。

開館に向けてのソフト先行事業
ミュージカル「Freddie〜少年フレディの物語〜」〈新神戸オリエンタル劇場〉
原作は、絵本・葉っぱのフレディ。島田歌穂、堀米聰他の出演で、いのちと死という普遍的な大きなテーマをシンプルにすがすがしく描いた感動のミュージカル
2004年8月28日(土)17:00・8月29日(日)15:00 S席5,500円 A席4,500円
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 09:37 | comments(0) | trackbacks(0) |
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