2015.12.13 Sunday
な〜る#115(2004.7.26)掲載 外からは見えない、筋金入りの人
建物の骨である「鉄筋」を組んでいるのが鉄筋工の人。図面から10mmから25mmまでの太さの鉄筋の種類と数を拾い出し、業者に発注をすることも鉄筋工の仕事。これだけの大工事になると、資材置場にも限度があるので、期間を区切って、発注→納品→工事の繰り返し。鉄筋が組み上がると、「配筋検査」に合格してようやくコンクリートを流し込むことになります。現場では図面通りにならないこともあり、そんな時にモノを言うのが永年の経験とカン。
鉄筋工18年の貴島秀明さん(35)は、「夏場は暑くて暑くて、作業効率が落ちます」と汗をぬぐいます。1日4回シャツを着替えるほど多量の汗をかくので、現場ではウォータージャグや水筒のお茶でしっかり水分補給。手洗いしたシャツが2時間もあればカラカラに乾くほどの暑さの中では、ケガや事故の安全管理とともに、熱中症予防の健康管理も大切です。「家でホッとして飲むビールの味は格別」と笑う貴島さん。 昨年4月から現場に入った躯体工事は、9月末までの予定だそうで、この現場もあと2ヶ月ほど。完成しても、鉄筋工の仕事は外からは見えない地味な作業ですが、建造物の中心を支える仕事が順調に進んで、祝杯を上げられる日も間近ですね。 開館に向けてのソフト先行事業 阪神文化ネットワーク事業 ひとり芝居「心中天網島」 近松門左衛門の最高傑作「心中天網島」を女性義太夫と関西出身の女優・城谷小夜子らの女性演者だけによる新しい“古典”の世界をお楽しみ下さい。 2004年9月18日(土)14:00 西宮市プレラホール 3,000円 |