百歩の道も一歩から
な〜る#122(2004.11.22)掲載 内装仕上げ開始
完成像が外観からもはっきりわかるようになってきた芸文センター。11月末からは、大ホールの内装の仕上げが始まります。

内装工事の職長・水島宏和さん(高島屋スペースクリエイツ(株)所属)は、大阪国際空港やUSJも手掛けて来ました。
現場には5月に着任し、大ホールの壁・天井・床部の内装を担当しています。
コンクリートの駆体に内装を施すためには、仕上げ材を取り付ける基礎を作ることから。
壁面積だけでも1,000m2ある下ごしらえに数カ月を費やしました。仕上がり予定は来年2月末から3月。延べ人数3,000人が従事する大掛かりな内装工事です。
水島さんが現場で特に気を配るのは、「横着をさせない」こと。
「横着は事故やケガにつながります。東洋一の大工と呼ばれる人もある優秀な集団ですが、慣れが災いして電動工具の面倒な使用手順を省略する人があったりするので」。
ヘルメットや名札の名前は、手書きでなく必ず活字で書いた物を作って手渡し、どこから見ても名前がわかるようにヘルメットの前後に名前をつけさせるという「きっちり」とした性格の水島さんですが、家で待つ小学生の子供の話になると、目尻が下がってしまう優しいお父さんです。


東隣のプレラ西宮と芸文センターを結ぶ連絡橋工事もスタートしました。


芸術文化センター事業
阪神・淡路大震災10周年記念「1・17は忘れない」 星夜のジルヴェスター・ガラ・コンサート
12月31日(金)22:00(1月1日午前0:30終演予定)
神戸国際会館こくさいホール
◆午前0時に向けてカウントダウン
演目:ラプソディ・イン・ブルー、ローマの松他
指揮:佐渡裕
特別ゲスト:ウィーン少年合唱団 
ゲスト:D・D・ジャクソン、原朋直他
A席¥6,500 B席¥5,000 C席¥4,000 D席¥2,000
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 23:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
な〜る#120(2004.10.25)掲載 裏方の裏方さん
ホールで演じられる作品の演出効果を左右する音響設備の技術者・竹之下さんは、「家庭にステレオをつける仕事の大掛かりなものと思ってもらえれば」と話しますが、大ホールだけで100個以上のスピーカーが取り付けられるとあってはケタ違い。

演出から要求される音響効果は、ホールによっても違います。
オペラやミュージカルの上演がある大ホールでは、メリハリの効いた温かみのある音を、演劇スペースの中ホールでは動きのある音を、また、リサイタルなどの利用が多い小ホールは円形のため、指向性のある音を求められます。
それぞれの効果を最大に出し、作り手の「想い」を表現できるように機器を選び、取り付けるのが竹之下さんたちの仕事。
完成後の演目のあらゆる条件を想定して、外部機材の持ち込みなどにも対応出来るような装置も設置しますが、プランや設計は最新技術で進めれられても、取り付けは手作業でしかできません。

「スピーカーは生き物でね。取り付けてから1〜2カ月音を鳴らしっぱなしにして慣らしてやります。こうしないと、機嫌よく鳴ってくれないんですよ」と、わが子を愛おしむような様子。
手間と時間をかけて創り出す音響設備ですが、見ることのできるのは音響室などの裏方さんのみ。まさに裏方の裏方さんですね。
観客のみなさんは、感動に出会った時の「音」で、技術に触れることができます。

芸術文化センター事業
阪神・淡路大震災10周年記念「1・17は忘れない」
星夜のジルヴェスター・ガラ・コンサート
2004年12月31日(金)22:00(1月1日午前0:30終演予定)
神戸国際会館こくさいホール
◆午前0時に向けてカウントダウン
演目:ラプソディ・イン・ブルー、ローマの松他
指揮:佐渡裕
特別ゲスト:ウィーン少年合唱団
ゲスト:D・D・ジャクソン、原朋直他
A席¥6,500 B席¥5,000 C席¥4,000 D席¥2,000
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 00:09 | comments(0) | trackbacks(0) |
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
2829     
<< February 2016 >>

このページの先頭へ