百歩の道も一歩から
な〜る#129(2005.3.28)掲載【トピックス】ホールの水先案内人〜ホールもスタッフも新しい!


 
兵庫県立芸術文化センター推進室
事業部  郷間希代子さん

10月の開館まであと半年。いよいよ開館記念事業のチケット発売もスタートします。先行予約会員は、すでに7,500名(平成17年3月23日現在)を超え、4月中旬には1万人を超す見込みとか。チケットオフィス担当の郷間さんに、先行予約のシステムやスタッフの意気込みを聞きました。
(取材担当・正木)

芸術文化センター(芸文センター)の開館準備に追われる推進室のスタッフは、最長でも3年在籍のフレッシュメンバー。
各地のホールや劇団などで、企画や営業の経験を積んだ人たちがそろい、「少しでも多くの人にセンターに足を運んでいただくためのきっかけづくり」のために、絶えず議論を重ねているそうです。

先行予約会員とは?
公演の情報をいち早く入手でき、一般発売に先駆けて、「聴きたい・見たい公演のチケットを手に入れるための予約」ができるシステム。
これまで、開館に向けたソフト先行事業を10年に渡って繰り広げて来たなかで、徐々に先行予約会員を増やし、開館記念事業が発表されてからは、会員の数は一気に増加。担当のオペレーターも増員し、万全の構えが整いつつあります。

情報のアンテナ役
チケットオフィスは、最も間近にお客さんに接するところ。
「お客様の声をセンターに反映する受信と、お客様に情報をいち早く伝える発信のどちらもができる『アンテナ』になりたいです」と郷間さん。
 
開館前の未知の部分に対して、不安よりも楽しみの方が大きいと端切れのよい話し方で、夢を語ってくれました。
「気軽に来ていただける広場的な空間になれるように、10年20年の長いスパンで、どっしり構えて根を下ろしていきたい」と言うのは、推進室全体の願いでもあるでしょう。
3月15日の現場 〈写真提供・(株)日建設計 甲勝之さん〉 

工事現場では、外囲いも外れ、ほとんど出来上がりの状態が見えるようになった芸文センター、みんなで支えていきたいですね。
 
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 17:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
な〜る#129(2005.3.28)掲載 繊細な心で大きな仕事
阪急・西宮北口駅のホームからも、全容が確認出来るようになってきた芸文センターの現場は、最近訪れるたびに様相がガラリと変わります。
周囲を取り囲んでいた塀が取り払われて、外構工事がスタートしました。
内側では、内装工事が勢いよく進んで職人さんたちの行き来も激しくなっています。

円形のフォルムが美しい小ホールの現場でも、大工さんたちが壁の造作に大忙し。
度重なる音響実験を重ねて設計された曲面の壁には、縦に細長い木材を凹凸を持たせて交互に並べられています。
「扱う物は大きくても、繊細な心を持っていないといいものはできません」と、木材の継ぎ目のミリ単位のずれにも目を光らせるのは、職長の山下さん(写真・前列左から2人目)。
特に若い職人の育成は厳しいそうで、「よその子に負けて欲しくありませんからね」。
「常にどちらがいいかということを考えてするように」と言うそうですが、それも「何回も言わないですよ。
本人の努力で向上するものですし、やる気があれば自然に努力するようになりますから」と、育て上手な様子が伺えました。
壁が出来たら、次は床。そして座席と、着々と進む工事。
そして、仕上がったところから順に職人さんが去っていきます。
小ホールから大工さんの姿が見えなくなる日まであとわずかです。
| 正木京子 | 芸術文化センター10周年 | 17:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
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